しもたかフィル 指揮者 東義直さん プロデューサー 手島志保さん

写真協力 ©Kodachi

京王線沿線の肉屋も魚屋も八百屋もハイクオリティな商店街、
下高井戸の名を冠する地域密着系アマチュアオーケストラ「しもたかフィル」。
アド街ック天国にも出たんですよ!)

指揮者の東義直さん(ビオラ奏者:写真左)と、プロデューサー&ティンパニー担当の手島志保さん(バイオリン奏者:写真右)にインタビューの機会をいただきました!!(念願叶った!!涙)

インタビュー本編は、「第20回目記念定期公演」当日会場で配られる「20周年記念誌」でご覧になれます!
ぜひ、来てお手に取っていただければと思います!

【日時】
2025年11月14日(金)
開場 18:15
開演 19:00     
※当日券500円のご用意ございます!
【会場】
せたがやイーグレットホール (世田谷区民会館)


下記インタビューは「スピンオフ(番外編)」として掲載いたします。

冊子のスペースの都合上、残念ながら本編に載せられなかったけど、実はかなり面白いお話を特別出血大サービスでご紹介させていただきます。


定期公演前に読めば、演奏される曲が立体的に見えてくること間違いなし!

※インタビュアーは、しもたかフィル団員でセカンドバイオリン、パーカッション、広報を担当しております。

20周年記念公演を「オール ドボルザーク作品」にした理由は??

曲決めはどのように?

(指揮者 東義直さん)
今までに「2つのジュピター」などテーマを持ってやったきた・・・
今年も選ぶ時に意味があるようにしたい、20周年だから好きなことから選べば、
というところから僕が「鉄道好き」だから「鉄」を生かそうと。
そうすると、ドボルザークかなと。
※ドボルザーク「鉄オタ」です
 
よしじゃあ、オールドボルザークにしようと、じゃあ「新世界より」かな、お客さんも喜ぶし。
※「遠き山に日は落ちて」が第2楽章です

コンチェルト(協奏曲:オーケストラとソロの楽器の組み合わせの曲)は難しいけど、ドボルザークだと「ドボコン」(ドボルザークチェロ協奏曲 ロ短調:ドボルザークコンチェルト、略して「ドボコン」)かなと。
もう1曲が決まらなくて、割と短くてハンガリアンダンスみたいな、だけどしょっちゅう演ってる曲じゃなくて何か違うの、と思って、山ほどYouTube掛けて。

レコードとかCDじゃないんですか?

CDの段階じゃない。
とにかく曲をたくさん聴く。

1曲目スケルツォ・カプリチオーソ」の曲決め「マル秘」エピソード

(プロデューサー&ティンパニー担当手島志保さん)
YouTubeで「うーんつまんないね」「1曲目としてはパッとしないね」といっぱい聴いている中、見つけてしまったんです、「カプリチョーソ」をね、Kさん。
※Kさんは、インタビュー時に写真を撮ってくれたホルンパートの団員、且つプロのカメラマンです。

(Kさん)その話は、初めて聞きましたけれど。(笑)

華やかなホルンから始まるから、これはうちのオケじゃん、と決定した。
そしたら、ファースト(バイオリン)が私も弾いたこともないような高いところで。(汗)
あと、調がフラット(♭が5個ついている「変ニ長調」)だらけ。
「ファーストの皆さんごめんなさいね」と言いつつ、今練習をして、ちょっと見えてきた。
難しい曲だからといって外さなくてよかった。
(インタビューは2025年8月)
※オーケストラは、ファーストバイオリン、セカンドバイオリンと分かれていています。

よく僕もアマチュアの連中の曲を決めるときに
「聞くだけじゃなくてスコア(すべてのパートが載っている「総譜」)見てから決めましょうね」と言っているのに、今回は見事にスコアを見ないで決めたものだから。

スコアの出るYouTubeもあるでしょう、今。
(最後部に載せました!)
それを見ればよかったんだけど「これよ!」と思っちゃったから。

ビビッときた?

「20周年の1曲目は、これでしょう!」
そしたらとっても難しかった。

20周年の冒頭を飾るにふさわしい、華やかな曲なんですね!
その意図をファースト(バイオリン)の人が聞いたら、その気持ちに応えてくれると思います。

みんな頑張ってくれています!

じゃあYouTubeを掛けて、2人であーでもないこーでもない、とやっているんですね。ワインでも飲みながら・・・。

いや、車の中で。
私の運転中に横でガーって掛けていて「あダメ、これはつまらない」とか言って。(笑)

私がイメージしていたのは、ワインでも飲みながら優雅に決めていると・・・勝手に妄想していました。

いやいやいや。

それよく言われる。(笑)
夫婦でやっていると、2人でお酒でも飲みながら奏でているんですか?と。
大体夫婦でやる時は喧嘩だと・・・
夫婦ほど合わないものはない!(断言)
(一同爆笑)
現実はね、なかなかなものですよ。
一番合うのは兄弟、親子も大体合う。
夫婦は絶対に合わない、よその奥さんの方が合う。(笑)

人んちの奥さんとか旦那には、優しいですからね。

思いやりを持って弾くでしょう?
夫婦の場合、ガチンコになって演るでしょう?
厳しくなる、何でそこで出てくるんだよ~!って。(笑)

いちいちオブラートに包まない。(笑)

オケの練習時で私がすぐ旦那をつつくのは、人につつかれる前に私がつついておこう、と。

「あーしくじったなあ」と思うと、必ず言うんだもん。

それは愛情です、思いやりです。(笑)

3曲目「新世界より」について

「新世界より」は蒸気機関車のエッセンスが随所に感じられます❤
こう動く感じが・・・
特に、第4楽章の冒頭「ジャーラ」って!(機関車の写真が動き出す感じ)
※東さんもインタビュアーも鉄オタ。

あの曲は、早いと蒸気機関車の感じが出ないんです。
そういうことも踏まえてテンポを決めるから、すごい難しいんですよ。

ちなみに、第2楽章は「遠き山に日は落ちて」という邦題が付いていますよね。
ちなみに、しもたかフィルの活動拠点、下高井戸の商店街には肉屋が4件、魚屋が3件、八百屋/フルーツ屋が3件ある、下町感満載な商店街で結構よく行きます!
肉と総菜の堀田の旨いコロッケ&メンチ、前田商店の刺身を買って帰ると、娘たちは大歓喜!
うちではそれらを「しもたかグルメ」と呼んでいます。
それらを買って、踏切の京王線越しの夕日を眺めるとこの曲が頭に流れます・・・。
あと、第4楽章のビオラの動きが、汽車のスピードが安定して疾走してる感じがします!
同じく第四楽章で出てくるシンバル1発は、連結器がガチャンとなると音だそうで。
(インタビュアーのモノローグ、長くてスミマセン、汗)

師走の下高井戸には「生のベートーベン第九(コーラス付き)」が流れるってホント?!

下高井戸の人は得している・・・年末には(2025年は、12月21日日曜14:30に、松沢小学校アリーナの扉を開けて開催予定)ベートーベンの第九を通りすがりでタダで聴けるんですもん。
生オケでしかもコーラス、歌のソロも方まで入っている、クラシックを身近に感じられる。

ホールに行かなくていいというのが、いいんじゃないでしょうか!

買い物ついでに生の第九が聴ける街なんて、下高井戸以外にないと思います!

町の人も自転車を押しながら・・・
赤ちゃん含め老若男女問わず、お耳を傾けていただければ嬉しいです!

今年(2025年)は28日にしようと思ったら、団員の主婦にはきつい時期だということで21日にしました、優しいでしょう?(笑)
さっき気楽にと言ったけど、中身は気楽じゃない。
※「気楽に」の内容は冊子にて!
やることはとことんやる、というのはモットー。
「何でもいいよ」とみんな三々五々集まってきてではなく、結構真剣。

つづきは、11/14金曜に19時スタートの、20周年記念公演@せたがやイーグレットホール(世田谷区民会館)で配布予定の「20周年記念誌」で!
team広報、頑張りました!!(泣)

参考:
スコア付きYouTubeご紹介

1曲目:スケルツォ・カプリチオーソ

2曲目:チェロ協奏曲ロ短調 通称「ドボコン」

3曲目:交響曲第9番ホ短調「新世界」

参考:弦楽器いろいろ

直近のお知らせははこちらから

取材後記

オーケストラは、何十人もの人が一斉に音を出して奏でるハーモニーです。
どんなに技術が発達しても、みんなが「せーの」で出す生音の素晴らしさを上回るものはないと、心から感じています。(インタビュアーは、セカンドバオイリン&パーカッション担当しています♪)

オケもビールも、生が一番!